轟の壕については、安里要江さんの証言によって、戦争中にあった多くの出来事が明らかになっています。
安里さんは、4歳の息子や生後9カ月の娘と共に轟の壕へ避難しましたが、日本兵に「子供を泣かすと殺す」と脅されるなど苦労を重ねます。戦中戦後の苦難のなか、夫も二人の子供も亡くなりました。
安里さんの体験談は、映画「GAMA-月桃の花」のモデルになっています。
戦後は長らく幼稚園などで働いておられましたが、1960年代におこなわれた沖縄戦の聞き取り調査で証言したのを機会に「平和の語り部」となりました。
【追記】 2020年11月12日、安里要江さんは甲状腺がんのため99歳でお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りします。
右側の新聞は安里さんの紹介記事です。松永も載っています。